原因が分からない体調不良や疲れがたまった状態などが続く場合
甲状腺機能障害になると、甲状腺ホルモンが多くなったり、少なくなったりして、全身に様々なつらい症状が現れ、原因が分からない体調不良や疲れがたまった状態などが続きます。
甲状腺ホルモンは、のどぼとけのすぐ下にある甲状腺から分泌されるホルモンで、脳や心臓、胃腸などを活性化させたり、体温を調整したり、新陳代謝を促進させたりする、快適な生活をするためになくてはならないものです。 甲状腺機能障害とは、甲状腺ホルモン(FT4)や、甲状腺刺激ホルモン(TSH)が多く分泌されたり、少なく分泌されたりすることで、原因が分からない体調不良や疲れがたまった状態などが続いてしまう病気です。
体調に不安を感じる時は、無理をして我慢をせずに、検査を受けることから始めましょう。
受診前の注意点
この検査を単独で受けられる場合は食事制限がありませんので午前・午後の両方の検査が可能です。
他のドックと同時に実施する場合は事前注意に従ってください。
甲状腺の機能異常・腫瘍・癌等の有無に関し検討するため、触診・超音波検査・マルチスキャンヘリカルCT検査・甲状腺ホルモン検査・血液腫瘍マーカー検査を行います。
触診 | 甲状腺の大きさ、甲状腺に腫瘤がないかチェック。 |
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甲状腺超音波検査 | 甲状腺を超音波診断装置で撮影し、甲状腺腫・甲状腺癌を鑑別。 |
甲状腺ホルモン検査 | 甲状腺ホルモン関連のチェックでTSH・FT3 ・FT4(※)を測定。 |
CEA検査 | 甲状腺癌等で上昇する癌関連血液検査。 |
甲状腺CT検査 | 甲状腺をCTスキャン装置で撮影し、甲状腺腫・甲状腺癌を鑑別。 |
甲状腺刺激ホルモン(TSH)
下垂体前葉から分泌されるホルモンで、甲状腺ホルモンの合成分泌を促進する作用をもっています。
TSHの測定により、下垂体のTSH分泌機能や甲状腺の機能異常を判定することができます。特発性甲状腺機能低下症・慢性甲状腺炎・TSH産生腫瘍・甲状腺摘出後で高値を示し、甲状腺機能亢進症・バセドウ病等で低値を示します。
遊離トリヨードサイロニン(FT3)、遊離サイロキシン(FT4)
甲状腺機能状態をより正確に反映する指標と考えられています。
FT3・FT4の測定により、甲状腺機能の亢進・低下状態を推測することができます。甲状腺機能亢進症(バセドウ病)等で高値を甲状腺機能低下症等で低値を示します。
- 甲状腺ドック
- 25,300円(税込)
- 甲状腺ホルモン単独検査
- 6,600円(税込)
検査結果について
検査結果は数日でわかりますが結果報告書作成までに2週間ほどお時間をいただいております。
2週間以降に来院していただければ成績表をお渡しいたします。
検査結果の説明をご希望の方は医師が対応し、療養指導や健康相談にも応じますのでお申し出ください。検査結果の郵送をご希望の方はあらかじめお申し出ください。
最善なアフターケア
検査結果で異常所見が認められた場合は、さらに精査の上、速やかに適切な治療を開始し、入院治療が必要な場合は、病状に適した病院を紹介いたします。
「受診歴」も保存
松澤クリニックでは、大切な各人のデータをコンピューター管理しますので、経時的な推移が容易に把握できます。
2回目以降の受診時には、前回・前々回等のデータと比較しながら、より的確な『現在の健康状態』をお伝えいたします。