“一過性脳虚血発作”のお話

Q. 55歳男性です。突然片方の手や足が痺れて脱力感が出現したり、思った言葉が出にくくなったり、片方の目が霞んで見えにくくなる症状が週に一回ほど出現します。これまでは5分ほどすると良くなることが多かったのですが、最近は元の状態に回復するのに一時間ほどかかることがあります。どうしたのでしょうか?

A. 頻度から「一過性脳虚血発作」(TIA)の可能性が考えられます。これは脳以外の動脈内で生じた小さな血栓(血の塊)が血流に乗って流れてきて脳の血管に一時的に詰まり、部分的に血流が障害されるために神経症状がでるものです。微細な血栓ですので自然に溶けて流れてしまうと血流は快復して完全に症状はなくなります。通常の発作の継続は2~3分から10分ぐらいが多く、長くても24時間程度です。頻度としては数ヶ月に一度起こることもあれば週に一度起こることもあります。時には一日に数回起こるようになることもあります。TIAは症状が一過性にため日常軽視されることが多いのですが、本格的な脳梗塞の前触れですから油断は禁物です。治療しないで放置していると数年以内に20~30%の人が脳梗塞を発症すると言われています。

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