“アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症)”のお話

この病気は1905年にドイツの病理学者アルツハイマーにより最初に報告された大脳の疾患で世界で最も多い神経変性疾患です。初期症状は本人や家族が気付けかない程度のめまいや頭痛程度ですが、次第に痴呆、失語、失認、失行などがひどくなり生活に支障を生じます。さらにすすむと摂食や着替え、意思疎通などもできなくなり最終的には寝たきりになります。ある時点を境に急に症状が悪化する脳血管性認知症と異なり、徐々に少しづつ進行する点が特徴的です。
Q.どのような脳の変化が生じるのか?
 脳の神経細胞の減少脱落により、脳の側頭葉の海馬の脳神経細胞が減るところからはじまります。海馬は短期記憶をつかさどる場所です。その部分が損傷を受けるので、病気の初期段階のうちは直近の記憶が思い出せなくなります。次第に側頭葉全体、頭頂葉、後頭葉へと萎縮が進んでゆきます。