市民新報12月号“塞性動脈硬化症”のお話

Q「安静時には何ともないのに、5分ほど歩くと下肢が重く感じ、ふくらはぎに痛みが出て歩けなくなる。しかし、ちょっと休めば楽になるが、再び歩くとまた痛くなる。特に長い上り坂や階段で特に辛い感じがする。」こうした症状による相談が最近多くなりました。
どうしてこうした症状が出るのでしょうか?
A この症状は間欠性跛行といいます。原因で最も多いのは閉塞性動脈硬化症によるものです。
これは下肢やその中枢側の腸骨動脈の血管の動脈硬化により血管内腔の狭窄や閉塞をきたし、血流障害が発生するものです。安静時と違い運動時には筋肉に多量の血液が流れる必要がありますが、血管の内腔が狭くなると、豊富な血流が得られないため疼痛が出現するものです。進行すると安静時にも疼痛が出現し、患肢が冷たく感じるようになります。
生命に関わる心筋梗塞や脳梗塞と比べると軽視されがちですが、放置して重症化した場合は足や指の一部を切断せざるを得なくなることもあります。

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