一般のCTは撮影台をずらしながら一枚ずつ断層画像を撮影しますが、今回導入した機器 は複数の高精度検出器を備えています。これにより、一面でなく複数面を一気に連続撮影でき、高精度の画像処理により高画質(高コントラスト分解能)の画像が得られます。身体を螺旋状に連続撮影することができ、30 秒間に体幹部(最大90cm )を一気に撮影する事が可能になりました。このため、撮影精度が著しく向上し、検査を受ける方の負担は被曝を含め大幅に軽減されました。
 その他、次に示す特徴も備えています。
 (1)自動的に放射線量を最適に調整する機構を搭載しており、どのような体型の(小児から超肥満まで)患者さんでも、いつでも安定した画質で撮影できます。

 

 (2) 従来の装置では腕下ろし状態で胸部の検査を行うと、腕によるアーチファクトで画像が乱れるため、上肢を挙上した状態で撮影を行わなければならなかったのですが、デジタル処理により、両上肢を降ろした状態で撮影しても安定したきれいな画質が得られるようになりました。

 

 (3) 従来は小脳部の撮影では骨による脳底部アーチファクトが多く、安定した画質が得にくかったのですが、デジタル処理によりきれいな画質が得られるようになりました。

 

 (4) シンプルな操作により画像データーをデジタル加工し、3次元解析カラー表示が行えるようになりました。


  (5)検査前に全自動でコントロールされる予想放射線照射量や検査時間等の検査情報を事前に操作者に予告する機能も備えています。
 
 また、次のような検査も可能となりました。
 (6) 「大腸バーチャル検査」
 肛門から内視鏡を挿入したり、バリウム等の造影剤を注入したりしないで施行できる大腸検査です。検査前に大腸内視鏡検査時と同じ前処置をして、大腸の内容物を排泄し、肛門より大腸内に空気を注入してから腹部をスキャンします。わずかな時間、息を止めるだけで検査は終了します。記録したデジタルデーターを専用のソフトで解析しますと、空気を造影剤として使用したような、注腸時に近似した画像が得られます。さらに、別のデジタル処理を行いますと、大腸の内腔を内視鏡で観察しているような連続した画像が得られます。
                   
 (7)「パーフュージョンCT」
 特殊なソフトによる画像データー解析による新しい検査法で、従来のCTやMRIでは診断が困難であった脳梗塞の超急性期診断が可能となりました。
                      
こうした解析結果は院内ネットワークを経由し、診察室で患者様と一緒に動く画像として観察できるようになりました。

 

Q1、ヘリカルCTやマルチスキャンヘリカルCTが最近話題になっています。従来のCTスキャンとどのように違うのでしょうか?。

Q2、マルチスキャンヘリカルCTによるパーフュージョンCTが最近話題になっています。脳梗塞の急性期診断が可能とのことですが、どのような検査でしょうか?。

 
 

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